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研究開発技術

研究開発事例:  2021年5月 サンドブラストを利用した刻印部先端へのR加工

文字サイズが1mm程度の凸刻印部先端にサンドブラストとエアロラップをかけ、ピン角の文字先端をフルRへと加工可能なのか検証する。

研究開発の狙い・背景

弊社で加工しているプレス刻印駒の刻印部先端をピン角ではなくRを付けた状態で納品してほしいとの依頼があった。文字サイズが1mm程度で文字数も多い製品で、MCだけでR加工をするのは時間がかかりすぎるため鏡面加工機であるエアロラップにて加工していたが、元々最終仕上げ用の機械なのでR0.02程度の小さなRしか加工出来ない状態だった。
客先はもっと大きなR(刻印部先端がフルRに近い状態)を希望していたので他の加工方法での検討が必要だった。

行ったこと

サンドブラストに#180のメディアをセットし刻印部先端にR加工を行う。そのままだと面が粗いため、エアロラップにて最終仕上げをかけた。

結果

当初の狙い通り、刻印部先端をフルRに近い状態へと加工することが出来た。

考察

サンドブラストのメディア粒度が#180に対してエアロラップが#20000なので、メディアの投射方法が異なっても粒度通りの結果が得られた。
今回は#180と#20000の比較しかしていないが、より粗い粒度のメディアを使用すれば更に大きなRも短時間で加工できるだろう。しかし文字サイズ1~2mm程度の刻印の場合、強く当てすぎても文字自体が崩れる恐れがあるので#180くらいがベストな選択だと思う。