悲しみに閉ざされた彼女の人生に、
今度こそ、しあわせを届けたい。
いち姫とは、青森県田舎館村とゆかりのある戦国時代の武将、
津軽和徳城主、小山内讃岐の娘「千徳於市」こと、市姫をモチーフにしたキャラクター。
歴史上の市姫は戦に破れ家族を失い、嫁いだ先でもわずか三年という短い間に
合戦によって夫を亡くし、戦が終わった後、合戦で亡くなった人々を供養する大法要の際に、
夫の供養のための焼香をすませると、一巻の文を読み上げ、
自ら命を絶ったと言われる悲しい運命を生きた女性。
そんな彼女に、できることならば、争いもなく平和で美しい自然が残る
この青森の「今の」大地を、心穏やかな気持ちで歩いてほしい。
今度こそ、幸せになってほしい。
そんな気持ちで、この青森、田舎館村を紹介するキャラクターとして誕生したのが
いち姫の生まれ変わりの女の子「中辻いちこ」。
心の中に眠っている市姫の記憶をたどるように、いちこがこの田舎館村を歩き、
この町のことを皆さんにお伝えしていきます。
中辻いちこは千徳於市(せんとくおいち)が転生した現世の姿。
田舎館村で育った歴史好きの17才。引っ込み思案で臆病な性格の分、
人の気持ちがよくわかる優しい女の子。あんこ大好き。
親戚が営む和菓子屋で小さい頃から着物を着てお手伝いをしている。
悲しくも美しいお市の記憶を心に秘めており、
時折彼女の声に誘われるように過去の時代の夢を見ることがある。
夢の中の美しい女性の正体が於市であることを知った彼女は、
少しでも彼女の悲しみが癒えるようにと、転生したはずの於市の夫、
「千徳政武」の魂を持つ人を密かに捜している。
※「中辻」は環境により表示が異なる場合があります。公式では「辻」の(しんにょう)の点が一つです。